【子育てママ必見】職業訓練オンライン受講してわかったメリット・デメリット

こんにちは。40代で子育てと両立しながらスキルを身につけたくて、オンラインの職業訓練を受講したひなママです。

「職業訓練をオンラインで受けてみたい」
「メリットやデメリットを先に知っておきたい」

そんなふうに気になっている方も多いのではないでしょうか。

私は、子どもがいる中で通学が難しく、職業訓練のオンライン講座で「WEBマーケティング・デザインコース」を6ヶ月受講しました。
実際に受講して良かったこともあれば、子育てママだからこそ「ここは大変だった…」と感じたこともありました。

この記事では、私の体験をもとに 職業訓練をオンラインで受講する時のメリット・デメリット をわかりやすくまとめています。
オンライン講座でも本当に大丈夫？ 子育てと両立できる？ と受講を迷っている方の参考になれば嬉しいです。

職業訓練オンライン講座のメリット7選

私が職業訓練のオンライン講座を6ヶ月受講する中で、オンライン講座で良かったと思った点を７つにまとめました。

① 無料で受講できる

職業訓練は無料で受講することができます。
ただし、テキストや通信費は自己負担となります。民間スクールと比べると圧倒的に費用の負担が少ないのが特徴です。

私はWebマーケティング・デザインコースを6ヶ月受講中にかかった費用は以下の通りでした。
・前半3ヶ月のマーケティング講座は 0円。
・後半3ヶ月はデザイン制作で使うため、Adobeソフト【2,780円 / 月 ( 学割料金 ）】

② 収入を得ながら受講できる（失業手当の延長 or 月10万円の給付金）

職業訓練の大きなメリットの一つは、収入を得ながら受講できる仕組みがあること です。

• 失業保険を受給できる方 　 訓練中に 失業手当の給付期間が延長される
• 失業保険を受給できない方   条件を満たすと 月10万円の給付金 を受けながら受講可能

私は失業保険の延長をしながら6ヶ月受講できたため、収入が途切れることなく学習に集中できました。
本当に助かりました。

制度の適用条件は人によって変わるため、ハローワークで相談するのがおすすめです。

② 学割が使える（Adobe / PC割引）

職業訓練では、コース内容によって一部の学割が利用できる場合があります。
すべての受講生が使えるわけではなく、学校やコースによって対応が異なるため、事前の確認が必要です。

私は、WEBマーケティング＋デザインコースだったため、入校後に MacBookの学割購入 と Adobe Creative Cloudの学割契約 ができました。通常より大幅に安くそろえられたのでとても助かりました。

PCを買う場合、学割の対応範囲は訓練校によって異なるため、「学割が使えるかどうか」事前に確認しておくのがおすすめです。

③ 就職支援を受けられる

職業訓練では、転職活動に必要なサポートを 無料で受けることができます。
求人紹介や書類添削、面接対策など、未経験の転職を一人で進めるよりも安心して取り組めます。

私は受講期間中に、担当キャリアアドバイザーと 計3回の個別面談 や就活セミナーも定期的に開催されていました。
面談では、自分の経歴から向いている職種を一緒に考えていただけたり、履歴書や職務経歴書の書き方を1対1で細かく添削していただけて、転職活動の準備がとてもスムーズでした。

また、訓練校のチャットでは定期的に求人情報が配信され、卒業生の就職時期や体験談も共有されていたため、実際の転職活動の流れをイメージしやすかったです。

専門家と相談しながら転職活動を進められるのは、職業訓練ならではの大きなメリットだと感じました。

④ 子どもの急な休みに対応できる

オンライン受講は、自宅で自分のペースで動画視聴を進められるため、子育てや介護がある方には、とても相性の良い学び方 です。通学と違って、急な予定変更にも柔軟に対応しやすいのが大きなメリットです。

私は、職業訓練をスタートした5月に下の子が足を骨折し、学校まで3ヶ月間送り迎えが必要でした。
さらに上の子の骨折による付き添い入院、下の子の検査入院とアクシデントが続きましたが、動画視聴を自分のタイミングで進められたおかげで、6ヶ月間の無事に受講を続けることができました。

⑤ 通学時間ゼロ

オンライン受講は移動時間が一切ないため、家事や子育てと両立しやすいのが大きなメリットです。
朝の準備や通学時間がないので、洗濯・掃除などの家事に時間を使えて、朝の時間に余裕が生まれます。

私は、受講したいコースが通える距離になかったこともあり、オンライン受講でしたが、結果的に大正解でした。通学がないため、子どもの送迎後、帰宅してすぐ受講できたり、悪天候で子供の登校が遅れたり、急に早退の連絡が来たときも、すぐ対応できたのはとても助かりました！

また、オンラインなので身支度の負担も少なく、私はパジャマから部屋着に着替えたり、着替えなかったり（笑）。
毎日の通学や外出準備がないだけで、想像以上に心と体にもゆとりができました。

⑥ 全国どこからでも受講できる

オンライン受講は、住んでいる地域に関係なく、全国で開催されているどのコースでも申し込めるのが大きなメリットです。
通学式だと「家から通える範囲」だけが選択肢になりますが、オンラインなら全国から選べるため、選択肢の幅がぐっと広がります。

私は、住んでいる県の4月開講コースに落ちてしまったのですが、翌月に別の県で同じコースが開催されていることを知り、すぐに受験して合格できました。
　オンラインだったおかげで地域に縛られず次のコースを選べたため、失業保険の延長にもギリギリ間に合い、本当に助かりました。全国の中から受講先を選べるのは、オンライン受講ならではの大きな強みだと改めて感じました。

職業訓練オンライン講座のデメリット７選

私が職業訓練のオンライン講座を受講して、オンラインのデメリットだと感じたことを７つ紹介していきます。

① 自己管理がむずかしい

オンライン受講は、自分で時間を管理して学習を進める必要があります。
通学とちがい、一緒に勉強する仲間もできにくいです。
「今日は眠いから後でいいか…」と後回しにしてしまうと、夏休みの宿題のように後が大変。自主性がないと続けにくい点はオンラインならではの弱点です。

私は、基本的には計画的に進めていましたが、子どもの対応で動画視聴が遅れてしまった週は、夜中まで学習して調整することもかなりありました。
オンラインだからこそ「自分でどこまでやるか」を決める必要があり、ペース配分には気をつけて学習することが大切です。

② 孤独感がある

オンライン受講は、自分のペースで進められる一方で、人とのつながりが少なく、孤独を感じやすいという面もあります。通学式のように自然と雑談が生まれる環境ではないため、基本的には「1人で淡々と学習を進める」スタイルになります。

私が受けたコースでは、同期と交流するためのチャットグループはありましたが、6ヶ月間で一度も書き込みがなく、実質的に交流の場としては利用されていませんでした。
　同期と話す機会は、週1回のオンライン面談（講師＋同期3人）のみで、それ以外で仲良くなるような機会は全くありませんでした。

卒業生の中には同期とつながった人もいるようですが、私の場合は6ヶ月間ほぼ“完全に1人”で受講していました。

③ コミュニケーションが難しい

オンライン受講では、質問する場合チャットでの対応になるため、文章だけで状況を説明する必要があります。
　そのため、対面よりもやり取りに時間がかかったり、細かい部分が伝わりにくいと感じることがあります。

私は、何度かチャット質問して翌営業日には返信が届き、不便さは感じませんでした。
　ただ、自主制作のデザイン添削を希望する場合、他の受講者が誰も利用しておらず、「依頼していいのかな？」と戸惑ってしまい、結局利用したのは1回のみ。

また、FigmaやStudioの教材動画の一部はアップデート前のもので、画面が自分と違うことも多かったため、調べながら進める必要があり、学習を進めるのにとても時間がかかりました。

　通学の場合は、その場で最新の操作を学べたり、自主制作のデザインを同期や講師に直接見せることができるので、この点はオンラインの不便さかな感じました。

ただ、WEB業界はツールのアップデートが頻繁なので、「自分で調べる力」は今後仕事をしていく上でも必要なスキルだと感じ、結果的には良い経験になりました。

④ 通信トラブルが起きることがある

オンライン受講では、自分や講師側の通信状況によって、画面が止まったり声が途切れてしまうことがあります。
特に面談や授業中のトラブルは、限られた時間の中で何度も途切れると他の受講者の進行にも影響してしまうため、安定した通信環境が必要になります。

私の場合は、毎週1時間のオンライン面談がありました。面談中、受講生の画面が突然消えたり、講師の方の音声が途切れてしまうこともありました。
　また、特別授業のZOOM配信中に講師の回線が何度も落ちて、その度に授業が中断することもありました。

本当は受講前までに光回線の工事を終える予定でしたが、工事日が間に合わず、オリエンテーションは電波が悪い状態での受講になってしまいました。

オンライン受講では、面談やオリエンテーションの段階から安定したネット環境が必要だと感じました。
これから受講する方は、早めの回線準備をおすすめします。

⑤ 家庭と学習の切り替えがむずかしい

オンライン受講は家で学べる反面、生活空間と勉強の境目がないため、集中力が途切れやすいことがあります。
家族が家にいる時間は特に“自分だけの時間”を確保するのが意外とむずかしい場面もあります。

私は、5月〜11月の受講だったので、子どもたちの夏休みと重なってしまい、にぎやかな中で動画視聴を進めるのは正直かなり大変でした。「動画の音が聞こえない…」「予定していた時間に学習ができない…」という日も多かったです。

【子供の夏休み】オンライン受講の対策としてやっていたこと

• スキマ時間にも動画を進める
• 子どもたちに好きな動画や映画を見せておき、自分は別室で学習する
• 夜、子供たちが寝てから学習する

夏休みのように生活リズムが変わる時期は、家で勉強する大変さが一気に増します。
子どもたちの宿題と同じで、後回しにすると期限に追われるので、夜や早朝、スキマ時間などを使って 早め早めに学習を進める工夫が本当に大事 だと感じました。

⑥ 週１面談は基本休めない

多くのオンライン講座では、週1回のオンライン面談は基本的に欠席できないケースが多いです。
ただし、訓練校やコース内容によってルールは異なるため、受講前に確認しておくと安心です。

私の場合は、毎週1回・1時間のオンライン面談がありました。6ヶ月間で、面談を休んだのは子どもの入院による1度だけ。証明書を提出して欠席扱いにはなりましたが、翌週の面談前までに振替面談を受ける必要がありました。

　また、子どもの怪我で送迎が必要だった期間は、お迎え時間が面談と重なり、学校にお願いして少し待たせてもらいながら受講していました。

以前の職場は休みやすかったので、子どもの学校行事などで、仕事を休んで参加していましたが、職業訓練の面談は基本的に休めなかったので、面談と重なる学校行事の参加はあきらめていました。

面談を休んだ場合、翌週の面談前に振替面談が必要だったのですが、予想以上に振替できる時間が限られていました。

【振替面談の時間（私の場合）】

• 平日夜（22時〜26時）
• 土日の限られた時間
  ※講師のスケジュールにより異なる

オンライン受講は柔軟な面もありますが、週1回の面談だけは日付と時間が決まっていました。
面談日は受講前に確認できるので、子供の習い事や家庭の事情に合わせて事前に知っておくと安心です。

⑦ 体への負担が増える

デザインコースでは、動画視聴に加えて実際に手を動かす作業が続くため、気づけば何時間も座りっぱなし…という日々でした。

私はデザインコースに入ってから、動画視聴の目安時間が「週12時間くらい」と短い週もあり「今週は余裕だ！」と思っていたのですが、実際は…

• 手を動かしながら学ぶ
• わからないところを何度も巻き戻す

といった作業が多く、目安時間では全く終わらなかったです。

さらに、基本操作→ツール学習→作品制作…と短期間で学ぶ内容がどんどん進むため、わからないところはその場でAIに質問しながら進めていくなど、ChatGPTは必須アイテムになっていました。

6ヶ月の職業訓練を受講して、目や肩の疲れだけでなく運動量が激減し、職業訓練中に体重が5kg増加…（笑）
40代にはなかなかメンタルにもくるポイントです。

在宅で学べるのは便利ですが、意識して体を動かしたり休憩を取らないと、思った以上に体への負担が大きいと感じました。

まとめ

職業訓練のオンライン受講について、メリットとデメリットを紹介してきました。
オンラインは通学よりスケジュールが柔軟で、家事や子育てと両立しやすい一方で、面談の日程や集中しづらさなど、実際に受講してみて気づく点もいくつかありました。

私自身、6ヶ月間オンライン受講を通して「助かったこと」と「大変だったこと」の両方を経験しましたが、事前に知っておけばもっと心に余裕を持てたと思う場面もあります。

これから職業訓練のオンライン講座を受講したいけれど、

• 自分にオンライン受講が合っているか
• 通学とどちらが向いているか
• 受講前に知っておくべきポイント

などの判断材料になれば嬉しいです。

私は、職業訓練をオンラインで受講して本当によかったと思います。
家から受けられる自由度のおかげで、子育て中でも最後まで受講することができました。

「通学はムリかも…でも何か学びたい」そんな方にこそ、オンライン受講はぴったりです。
一歩踏み出すきっかけになれたら嬉しいです！